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カスタマーレビュー
おすすめ度:
うつになったらどうするか?
(2008-11-09)
予め考えておくために本棚に備えておき、何度か目を通して
おきたい本と思います。
自分もいわゆる急性期に冷や汗を掻くところまで行ったこと
が何度かあります。
「そのときになったら考えれば良い」
その常識が通用しないのがうつ病です。正常に考えることが
できない病気だからです。健康なうちに、幾つか対策を考え
「方程式」を自分の中に用意しておくべきでしょう。
そういう点では、地震対策や停電対策とよく似ているように
思います。
本書を読んで、頷けた点は多々ありました。職場における
うつの例が幾つかありましたが、
「休職の措置を採れる企業はたくさんあるが、復職に失敗
する企業が大多数である」
(プチ)体験者として同感します。自分の場合は、勤務先の
人の扱い方、マネジメント全般から見て、一回休職したら
復職のためのサポートが殆どなく、恐らく後が大変になる
であろうことを一目で見抜いたので、休職の勧めを断固
ハネつけ、主治医と相談しつつ退職・転職の方向に動き
ました。強引な方法でしたが、何とか会社に丸め込まれ
ずにすんだと感じています。
ただ、世の中自分のような意地っ張りばかりではないと思う
ので、同じ解決策を採れる人がそう多くいるとは思えません。
多くの人休職から復職まできちんとサポートできる体制づくり
を各企業は本気で検討すべき時期ではないかと思います。
良い入門書
(2008-06-19)
非常にわかりやすく書かれていて、入門書としては良い出来なのだが、どうしても未消化感を感じてしまった。「日本人は自分を追い込みやすい」という考察は、恐らく誰でも共有できているはずだし、中盤のルポも週刊誌レベルの域を出ていない。
それでもけして本書が軽い本になっていないのは、うつ病自体が未解明の部分の多い病気であること、そして筆者自身がリアルタイムで付き合いつつ執筆している点だろう。
新書には惜しいほどの内容の濃さ
(2008-05-29)
著者はうつになって10年になる。
うつ状態がひどくなると、まるで深海魚のように海底に沈み込んだような気持ちになる。
私も、うつになって10年以上――。その間、会社も辞めたが働かないと家族を養えないから、
なんとかうつと折り合いをつけながら生活してきた。
著者はNPOうつコミュニティの代表でもあり、これまでジャーナリストとして多くのうつ患者、
精神科医などと接してきた。本書はその集大成とも言えるだろう。
上っ面をなぞったようなうつ論ではなく、経験と取材に基づいた、しっかりしたルポだ。
タイトルは、まるで日本人論のようだが、内容は少し違う。
もちろん、日本人の特性とうつとの関係についても触れられているが
ことさらに「日本人だから……」とこじつけている箇所は少ない。
むしろ本書は、現在の日本のメンタルヘルス、うつ病の状況、精神医療の現状などを、
うつ患者であり、うつを取材してきたジャーナリストである著者が
冷静にまとめ上げたものだ。
だが、医者が書く本と違って、ぐいぐいと迫ってくるものがある。
「アカルイうつうつ生活」(小学館)などで、やや「プチうつ」を煽っているようなところがあり、
わからないでもないが、ちょっと……と思っていたのだが、本書はガラリと変わって、思い切り真剣だ。
(「アカルイうつうつ生活」が不真面目というわけではない)
うつは、「自殺」という最悪の結果を招くことがある。
私は「自殺」の何割かは、「うつ病による病死」だと思ってる。
私自身、どうしようもないときは駅のホームに立たない。死を招く病なのだ。
著者も同様の考えのようで、「これ以上、うつで死ぬ人を増やしてはいけない」という思いが感じられる。
医学的な裏づけもきちんとしているし、単に「気分」や「ノリ」で書かれた本ではない。
たとえばSSRIについても、薬価まで書かれている。
「日本一過激なうつ本」――と帯にあるが、これは出版社の勇み足だろう。
過激なのではない。真剣なのだ。その思いが伝わる好著である。
おすすめ度:
うつになったらどうするか?
予め考えておくために本棚に備えておき、何度か目を通して
おきたい本と思います。
自分もいわゆる急性期に冷や汗を掻くところまで行ったこと
が何度かあります。
「そのときになったら考えれば良い」
その常識が通用しないのがうつ病です。正常に考えることが
できない病気だからです。健康なうちに、幾つか対策を考え
「方程式」を自分の中に用意しておくべきでしょう。
そういう点では、地震対策や停電対策とよく似ているように
思います。
本書を読んで、頷けた点は多々ありました。職場における
うつの例が幾つかありましたが、
「休職の措置を採れる企業はたくさんあるが、復職に失敗
する企業が大多数である」
(プチ)体験者として同感します。自分の場合は、勤務先の
人の扱い方、マネジメント全般から見て、一回休職したら
復職のためのサポートが殆どなく、恐らく後が大変になる
であろうことを一目で見抜いたので、休職の勧めを断固
ハネつけ、主治医と相談しつつ退職・転職の方向に動き
ました。強引な方法でしたが、何とか会社に丸め込まれ
ずにすんだと感じています。
ただ、世の中自分のような意地っ張りばかりではないと思う
ので、同じ解決策を採れる人がそう多くいるとは思えません。
多くの人休職から復職まできちんとサポートできる体制づくり
を各企業は本気で検討すべき時期ではないかと思います。
良い入門書
非常にわかりやすく書かれていて、入門書としては良い出来なのだが、どうしても未消化感を感じてしまった。「日本人は自分を追い込みやすい」という考察は、恐らく誰でも共有できているはずだし、中盤のルポも週刊誌レベルの域を出ていない。
それでもけして本書が軽い本になっていないのは、うつ病自体が未解明の部分の多い病気であること、そして筆者自身がリアルタイムで付き合いつつ執筆している点だろう。
新書には惜しいほどの内容の濃さ
著者はうつになって10年になる。
うつ状態がひどくなると、まるで深海魚のように海底に沈み込んだような気持ちになる。
私も、うつになって10年以上――。その間、会社も辞めたが働かないと家族を養えないから、
なんとかうつと折り合いをつけながら生活してきた。
著者はNPOうつコミュニティの代表でもあり、これまでジャーナリストとして多くのうつ患者、
精神科医などと接してきた。本書はその集大成とも言えるだろう。
上っ面をなぞったようなうつ論ではなく、経験と取材に基づいた、しっかりしたルポだ。
タイトルは、まるで日本人論のようだが、内容は少し違う。
もちろん、日本人の特性とうつとの関係についても触れられているが
ことさらに「日本人だから……」とこじつけている箇所は少ない。
むしろ本書は、現在の日本のメンタルヘルス、うつ病の状況、精神医療の現状などを、
うつ患者であり、うつを取材してきたジャーナリストである著者が
冷静にまとめ上げたものだ。
だが、医者が書く本と違って、ぐいぐいと迫ってくるものがある。
「アカルイうつうつ生活」(小学館)などで、やや「プチうつ」を煽っているようなところがあり、
わからないでもないが、ちょっと……と思っていたのだが、本書はガラリと変わって、思い切り真剣だ。
(「アカルイうつうつ生活」が不真面目というわけではない)
うつは、「自殺」という最悪の結果を招くことがある。
私は「自殺」の何割かは、「うつ病による病死」だと思ってる。
私自身、どうしようもないときは駅のホームに立たない。死を招く病なのだ。
著者も同様の考えのようで、「これ以上、うつで死ぬ人を増やしてはいけない」という思いが感じられる。
医学的な裏づけもきちんとしているし、単に「気分」や「ノリ」で書かれた本ではない。
たとえばSSRIについても、薬価まで書かれている。
「日本一過激なうつ本」――と帯にあるが、これは出版社の勇み足だろう。
過激なのではない。真剣なのだ。その思いが伝わる好著である。
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